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新型電子ビーム加工機を導入
2015/09/09
株式会社レーザックス(代表取締役社長:近藤恭司)は、2015年9月、本社工場(愛知県知立市)に三菱電機製電子ビーム加工機を導入、稼働開始しました。
電子ビーム加工機 設備概要
基本仕様
- 型式:CNC-EBM-P-6L
- メーカー:三菱電機
- 定格出力:6kW
- 稼動テーブル:U(電子銃軸)・Y・Z・A・C・W(高速回転)
- ストローク:230x200x50(mm)
- チャンバー寸法:500x500x500(mm)
主な特徴
- 出力波形制御で熱影響が極めて少ない溶接が可能
- 出力波形を最適化することで、ひずみ・スパッタを低減
- レーザーでは溶接が困難な高反射材の高品質溶接が可能
レーザーと比較した電子ビームのメリット
- アルミニウム合金や銅合金など高反射材での深溶込み溶接
- 重ね継手やアルミニウム合金などの溶接でのブローホール低減
- チタン合金など酸化しやすい活性金属の溶接での欠陥低減
設備の概要と導入の背景
本機は加速電圧60kVの低電圧形電子ビーム加工機で、高エネルギー密度の電子ビームを真空中で照射します。
高エネルギー密度の電子ビームならではの深溶込みと低歪み溶接を実現し、さらに真空チャンバー内で照射するため、チタン合金など酸化しやすい活性金属での溶接欠陥を低減できます。さらに融点の差が大きい異種金属溶接や、高反射材(銅・アルミ等)の溶接など、レーザー加工では困難な溶接加工分野を補完する形になります。
当社では本機導入により、旧型の電子ビーム加工機で行っていた自動車部品などの受託加工を引き継ぐほか、レーザーでは困難な溶接加工の新規受注を拡大いたします。本機導入を機に、増え続ける溶接加工需要に対し、さらにきめ細かく対応して参ります。